南アフリカ在住のきたむ(wakajps)です。
2019年6月26日、南アフリカ大手通信キャリア「Vodacom」は、南アフリカで新しいVodaPay Masterpassモバイルアプリを公開しました。
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これは、Mastercardのグローバルデジタル決済サービスを使用して、トークン化された銀行カード決済を容易にするものです。
VodaPayは、スマートフォンを使用したQRコード決済
VodaPay アプリはGoogle PlayストアとApple App Storeの両方で利用できます。
南アフリカの銀行向けにMasterpassアプリケーションを開発した同じ会社によって開発。
VodaPay Masterpassアプリは、2019年6月26日に公開されたものの、まだ多くはダウンロードされていないとのことです。
VodaPayアプリの使用方法

アプリの使用するには、ユーザーは自分の携帯電話番号を認証させてから、支払い方法として自分のカードをスキャンすることによって自分の銀行カードを登録する必要があります。
VodaPayアプリでできること
VodaPayによる店頭での決済のほかに、ボーダコムのエクスプレスリチャージをサポート。
これにより、ユーザーが自分の銀行カードを使用してエアタイムとデータバンドルを購入することができます。
これに加えて、QRコードをスキャンし、ZapperおよびSnapscanプラットフォームで支払いをする機能が含まれています。
南アフリカで広く普及している、有料テレビチャンネル「DStvアカウント」やTVライセンスの支払いも可能とのこと。
南アフリカのフィンテック関連は競合が多数
今回、南アフリカで新しくローンチされた決済方法「VodaPay」を紹介しましたが、このほかにも新しい決済方法が南アフリカでは続々と発表されています。
南アフリカのフィンテック関連スタートアップの全体像。東アフリカのM-PESAように確立された決済方法がないのもあってか、新しい決済方法が続々とでてきててカオス状態。 pic.twitter.com/2meng3CXnd
— きたむ🇿🇦南アフリカでお弁当配達なう (@wakajps) July 2, 2019
上の画像には、掲載されていない決済方法ももちろん多数存在。スタートアップ企業による覇権競争が続いている状況です。
日本では7Pay(セブンペイ)によるセキュリティの脆弱性が明らかになり問題となりました。
時代の動き、ユーザーのニーズにあわせたスピード感が求められる市場ではありますが、一度の不祥事で企業の信頼を損なう可能性はおおいにあるので、セキュリティ等の守備を固めつつ勢いづいていってほしいものです。
きたむ(wakajps)でした。
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