アメリカの雑誌「Fortune」が、2019年度の財務状況に基づき、世界の上位500社の企業リストを発表。
ランク付けには、南アフリカの企業も含まれています。この記事では南アフリカの企業を抜粋して、ランク形式で紹介していきます。
2019年 南アフリカ企業のランクTOP10
2019 | 2018 | 企業 | 売上 | 利益 | 保有資産 | 市場価値 |
---|---|---|---|---|---|---|
415 | 376 | Standard Bank Group | 9.0 | 2.1 | 147.9 | 22.9 |
418 | 531 | Naspers | 6.9 | 13.5 | 35.8 | 111.3 |
445 |
470 | FirstRand | 7.6 | 2.3 | 110.0 | 27.2 |
530 | 509 | Sasol | 14.8 | 1.3 | 32.0 | 21.0 |
661 | – | Absa Group | 9.7 | 1.1 | 89.0 | 9.9 |
755 | – | Nedbank | 7.7 | 1.0 | 72.0 | 9.4 |
782 | – | Old Mutual | 8.2 | 1.1 | 60.7 | 8.3 |
818 | 702 | Sanlam | 5.8 | 0.88 | 55.9 | 12.4 |
936 | 1069 | MTN Group | 10.2 | 0.66 | 17.0 | 13.5 |
1764 | 1832 | RMB Holdings | 4.0 | 0.74 | 3.6 | 8.3 |
1881 | 1325 | Shoprite Holdings | 11.0 | 0.34 | 4.7 | 7.0 |
1981 | 1972 | Bid Corp | 9.4 | 0.25 | 4.4 | 7.2 |
※単位は、US$ビリオン。(ビリオン=10億)
主にファイナンシャルサービス(保険、銀行)を事業とする企業がランクイン。
Standard Bank(銀行)は、Naspers(通信)とFirstRand(銀行)に先んじて南アフリカ最大の企業ですが、2019年の総合順位は下落しました。
Absa Group、Nedbank、Old Mutualが2019年からランクイン。
以前ランクインしていた、MMIホールディングスは1,559、Remgroは1,808と、それぞれランキングから外れています。
世界、アフリカでみる、中国企業の躍進
同レポートで、Sinopec Group 、China National Petroleum、State Gridの中国企業3社がトップ10に入ったことを示しています。
これにより、ハイテク大手のアリババとテンセントを含め、トップ10企業のうち6社は中国企業がランク入りする結果に。
南アフリカ市場においても、中国企業は無視できない存在。むしろ存在感は大きいです。
中国企業先導のインフラ整備が進められており、現在は、特に5Gをはじめとする通信業に注力。
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これまでは、スマートフォン端末など、デバイス端末販売が主流でしたが、インフラそのものを抑えていく傾向にあります。
アフリカ諸国も中国からの投資を積極的に受けている傾向にあるので、実質的に中国の手の内に収まってしまう日は遠くはなさそう?
一方で、AmazonやMicrosoftなど、米国企業も南アにデータセンターを設置するなど、次世代のインフラ主権争いに乗り出しています。
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南アフリカのAmazonが、アフリカ地域を対象とした事業拡大に伴い100を超える求人を公表。ポジションは、ソフトウェア開発、UXデザイナー、データサイエンティストなど。雇用インパクトすぎょい。https://t.co/TJ7oKvnIO6
— きたむ🇿🇦南アフリカでお弁当配達なう (@wakajps) July 23, 2019
Microsoftすごいな。
南アフリカのMicrosoftデータセンターが10万人規模の雇用を生み出す見通し https://t.co/65mCsvBjTs
— きたむ🇿🇦南アフリカでお弁当配達なう (@wakajps) May 23, 2019
アメリカや中国による恩恵は大きいと理解していますが、個人的には、南アフリカのオリジナル企業が伸びていくことを期待しています。
参考 businesstech