α7IIIユーザーのきたむ(wakajps)です。
α7III(ILCE-7M3)は初心者向きのカメラなのか?
結論からいえば、「初心者を、プロをも助けるスペックと機能を持つα7III」といえます。
α7IIIを使用して三か月経った自分が、実体験をもとにその理由4つを解説していきます。
そもそもSONY α7IIIの特徴とは?
まずはこの公式動画をどうぞ(2分32秒)。ばりばり購入意欲を高めてくれる動画です。
以下、ソニー公式Webサイトから特筆すべき点を抜粋。
研ぎ澄まされた描写性能
- 有効約2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと、新世代の画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載。
- 常用ISO感度最高51200なので、暗い場所での撮影も得意とする。
革新のAF性能
- ハイスペックモデルのα9に搭載された撮像エリア全体の約93%をカバーする693点像面位相差AFセンサーを搭載。
- 瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」機能がさらに進化。振り返りやうつ向き顔など、瞳にピントを合わせるのが難しい場面も瞬時に瞳を検出し被写体を捉え続ける。
高解像4K動画と多彩な動画機能
- モアレやジャギーの少ない高解像力を誇る4K動画画質を実現
- インスタントHDRワークフローを実現するHLGへの対応や、14ストップの広いダイナミックレンジを実現するS-Log3、最大5倍までのスローモーションと最大60倍までのクイックモーションを高画質フルHDを備える。
自由度を高める信頼性と操作性
- NP-FW50の約2.2倍の容量を持つ高容量バッテリーNP-FZ100に対応。
- 光学式5軸ボディ内手ブレ補正や、高解像・高コントラスト・高速起動の有機ELファインダーを搭載するなど、快適な撮影を支える高い信頼性と操作性を小型ボディに凝縮
充実の撮影機能
- ワンタッチでWi-Fi接続が行え、スマートフォンやタブレットなどのNFC対応のモバイル端末とカメラをタッチするだけで、静止画や動画の転送が可能。
- USB 3.1 Gen 1 対応USB Type-C(TM)端子を搭載。PCリモート撮影時の高速画像転送を可能にし、ファイルサイズの大きいRAW画像もスムーズに転送
- USB Type-C(TM)端子およびマルチ/マイクロUSB端子で給電できます。モバイルバッテリーなどから電力を供給しながら撮影できるので、長時間の撮影でも安心
SONY α7IIIが初心者に向いている4つの理由
- 瞳AFでポートレート(人物)をきれいに撮影できる
- ボディ内手ブレ補正で手ブレを防げる
- 場所を選ばず暗い場所でもきれいに撮影できる
- ハイスペックモデルと比べると価格が安い
上の項目をそれぞれ詳しくみていきます。
瞳AFでポートレート(人物)をきれいに撮影できる

まずはじめに、人に瞳にピントがあっていないポートレート写真はどこか魂が抜けたような、しまらない写真になってしまいます。
ポートレート撮影を経験したことがある人ならわかるとおもいますが、顔の高低差によって瞳にピントが合いにくい場合があります。
たとえば、鼻にピントがあってしまい、瞳にピントがあわない場合など。
α7IIIに搭載されている瞳AF(オートフォーカス)は、検出精度・速度・追随性能が高性能。
振り向いた瞬間、うつむいたシーン、逆光で顔が暗いシーン、顔が一部隠れていても撮影できてしまうのです。
動きのあるポートレートや、動きの速い子供撮りにもぴったりなので、場所を問わず活躍してくれます。
補足すると、α7IIIのオートフォーカス性能は、上位モデルであるα7RIIIよりも高性能です。
関連記事 【α7III】子供撮影に強い!瞳AFオートフォーカスを検証|作例・サンプル
ボディ内手ブレ補正で手ブレを防げる

シャッタースピードを下げていくと気になるのが手ブレ。
手ブレした写真はほとんど使いものにならなくなってしまうので、撮影した後にパソコンで画像ファイルを開いてみたら手ブレがひどくがっかりした、という経験は初心者フォトグラファーの人は”あるある”の経験では?
特に夜景など、暗い場所で明るいものを撮影するときに手ブレが起きてしまいやすいと一般的にいわれています。
α7IIIでは、5.0段の補正効果を実現する光学式5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されているので、手ブレ補正アルゴリズムを最適化してくれます。

α7IIIに搭載されているこの手振れ補正機能は、写真だけではなく動画のときにも効果を発揮。
これによって、自動的に手ブレを少なくキレイに撮影できる仕組みになっています。
場所を選ばず暗い場所でもきれいに撮影できる

暗い場所だと高性能なカメラでも撮影難易度が高いと言われていました。
その理由は、暗い場所では、オートフォーカスが認識しない、ノイズがひどくなるためです。
暗い場所での撮影は、ISO感度をあげていくと明るく撮影できるようなるのですが、ISOをあげればあげるほど、ノイズが発生します。
夜景や星空を撮りたいフォトグラファーにとって、このノイズはかなりやっかいな存在なのです。
α7IIIであれば、常用ISO感度最高ISO51200といった驚異的なスペックによって、全感度域で解像感とノイズ低減を両立しているので、暗い場所、室内でも高画質で写真を撮影することができます。(ISO感度は機種にもよりますが、最高6400が一般的です)
星空撮影に強いα7III
フルサイズがベストな選択肢
星空撮影に最適な機材選びの第一歩は、なんといってもカメラ本体です。星空写真は被写体がとても暗いため、高ISO感度撮影が可能なカメラが最適です。
うえでも言われている通り、フルサイズ機かつ高ISO感度なα7IIIは星空撮影にもってこいなわけですね。
APS-C機では、写らなかったような星も見事にとらえることができてしまいます。
関連記事 【α7IIIレビュー】星空撮影のおすすめ設定とレンズ【作例・サンプル付】
夜空でも場所を選ばずストレスなく撮影できる点は、α7IIIが持つ大きなメリット。
ハイスペックモデルと比較して価格が安い

ソニー上位モデルのα9、α7RIIIと比較すると、10万円弱値段が安いです。
その理由は、α9、α7RIIIをプロ仕様のスペック・機種で、α7IIIは仕様が抑えられているためです。
α7IIIは、まさにエントリーモデル(初心者フォトグラファー向け)として製造されていることがわかります。
非フルサイズ(APS-C)機種と比較すれば価格は決して安くはない

一眼ミラーレスカメラ(APS-C)のα6000シリーズ(10万円前後)と比較すれば、フルサイズ対応のα7IIIは一回り金額が高いです。
フルサイズ対応一眼ミラーレスカメラのメリットは、かんたんにいえば、画角が広い、ボケの量が多い、解像度が高いが良いので、表現の幅が広がる点。
これによってわかるα7IIIのメリットは、エントリーモデル(低価格の機種)であれども、表現の幅をより広げ、よりプロフェッショナルに近づきたい初心者フォトグラファーに向いているということ。
価格重視であればα6000シリーズの検討も有り
一方で、「α7IIIの価格が高すぎる..!」と躊躇している方は、APC-Sモデルの機種を検討されても良いかもしれません。
全体的なスペックは劣るものの、瞳AFが使える機種も登場しています。
自分自身は、以前α6000を使用しており、そのあとα7IIIに乗り換えました。α6000は決して悪いカメラではありませんでした。
当然、スペック差があるのでα7IIIに乗り換えたことでぐっと撮れる写真の幅は広がりましたが。
振り返ってみると、自分の撮影スキルと技術の進化と歩幅があったように感じられ、α6000からα7IIIの乗り換えは、ステップアップとしては良い流れだったのでは、と思っています。
なお、初心者がα7IIIを購入してみた率直な感想は、下の動画が参考になります。
初心者をセミプロをも助ける機能を持つα7III

特におさらいしておきたい、α7IIIの特徴。
- 瞳AFでポートレート(人物)をきれいに撮影できる
- ボディ内手ブレ補正で手ブレを防げる
- 場所を選ばず暗い場所でもきれいに撮影できる
- ハイスペックモデルと比べると価格が安い
一見、「初心者でも上手に撮影できる機能、スペック」とみることができますが、実は、これはプロにとっても同じで、これらのスペックと機能に魅せられてキヤノンやニコンからα7IIIに乗り換えたフォトグラファーもいます。
価格.comのランキングでも人気売れ筋ランキング1位。α7IIIの人気・注目度の安定感を感じますね。
「よく売れている」ということは、撮影や設定のノウハウ、レンズのレビュー(人柱)が増えることにつながるので、α7IIIをうまく使いこなす知識も溜めていくことができます。
タムロンや中国・韓国製のサードパーティーのレンズの評価の高い廉価なレンズが登場しフルサイズ機のレンズが盛り上がりつつありますので、長く使えるカメラとしても活躍してくれそうです。
これから先もフルサイズミラーレス機として業界を牽引していってくれる存在であることを期待しています。
人気記事 【収益報告有】初心者カメラマンが写真で稼ぐ方法を解説【ネット販売】