きたむ(wakajps)です。
前回の記事(【α7III】単焦点レンズでフィルム風に撮影したよ【レタッチ方法も解説】)にも書いたとおり、オールドレンズ風に撮影したい!という思いから、オールドレンズ風に撮影できそうなレンズを購入しました。
そのレンズは、「Neewer 35mm F1.2大口径レンズ Sony Eマウント」。ソニーのαEマウントに対応した中国製のレンズです。
焦点距離35mmの単焦点レンズを持っていなかったこと、開放F1.2の明るいレンズで遊んでみたい!といった気持ちに後押しされました。
あとは、なんといっても4,000円という価格。さらに私の場合、楽天ポイントを使って実質1,000円で手に入れました。安すぎぃ。
こんな写真が撮れました👇


本記事では、そんな中国製格安レンズ「Neewer 35mm F1.2」を評価・レビューしていきます!
NEEWER 35mm F1.2 単焦点レンズの外観
開封の儀

Neewerのロゴがはいった袋で到着。
特にクッション性があるわけではなく、一般的なビニールの袋です。

袋から取り出してみると白い箱が登場。10cm立法ぐらいの小さい箱です。

箱の中身は、レンズケースにはいったレンズと、取扱説明書。
取扱説明書は、英語と中国語のみで記載しており、日本語の表記はありません。

レンズケースからレンズを取り出してみた図。
ファーストインプレッションは「小さいっ!軽いっ」。本当にこのレンズで撮影できるの?と思うぐらいの軽さでした。

レンズで焦点距離と絞り(F値)を調節が可能。
AF(オートフォーカス)には対応していないので、この調節リングを使って撮影していく必要があります。
α7IIIのボディに装着してみた図
普段はSEL85F18といった比較的コンパクトなレンズを使っている私ですが、圧倒的な小ささと軽さを感じました。
何より重量が軽いので持ち運びに便利ですね。首から下げていても苦になりません。
うん、なんだかかわいらしい外観になりました。
関連記事 【レビュー】SEL85F18単焦点レンズでどんな写真が撮れる?-撮影作例付

ツヤのあるブラック色のNeewer 35mm F1.2をα7IIIを取り付けると、やや質感の違いを感じます。α7IIIはツヤのない黒なので。
個人的には気にならない程度の違いなので、許容範囲内です。
NEEWER 35mm F1.2 単焦点レンズで撮影した写真(撮って出し)
絞りを比較(ボケ具合)

上の写真は開放F1.2で撮影。
F1.2を触ったのははじめて。ピントをあわせるのはシビアですが、周囲は面白いくらいにめちゃくちゃボケます。
そして下の写真は、F8.0で撮影した写真👇

ここまで絞ればパリっとした写真を撮影できます。
4,000円のレンズだったのでどんな写真が撮影できるのか。わくわくした半面、一抹の不安もありました。
でも実際に撮影をしてみて、この写りであればコストに見合った、またはそれ以上の価値はあると思いました。
APS-Cレンズなので要クロップ

レンズを取り付けてそのまま撮影しようとすると、上の写真のように四隅が暗くなります。
これはカメラボディ(SONY α7III)がフルサイズ対応なのに対し、NEEWER 35mm F1.2はAPS-Cレンズであるためです。
α7IIIには便利な機能がついており、本体十字キーの下ボタンを押すことでAPS-Cサイズで撮影が可能。
この機能を使い下のように撮影することができました。

四隅を除いて切り抜く仕様なので、そのぶん画角は狭くなります。
画角を狭めたくない場合は、Photoshopなどを使ってマニュアルで修復することもできます(ただし、オートプリセットには含まれていませんでした)
NEEWER 35mm F1.2の作例・サンプル
スナップ












ポートレート




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オールドレンズ!とまではいきませんが、レタッチによって雰囲気のある写真を作ることができました。
鮮やかすぎない色合いで描写してくれる&絶妙なチープさが、ノスタルジックな雰囲気をうまく作り出してくれます。
NEEWER 35mm F1.2の仕様・スペック

仕様
- 対応するカメラマウント:ソニーEマウント
- フォーカスタイプ:マニュアルのみ
- アイテムサイズ:1.8×1.8×1.3インチ
- アイテム重量:200グラム
- レンズの種類:固定非ズーム
- 最大絞り:F1.2
- フィルター径:49mm
- 固定長さ:35mm
- 最小絞り:F16
- ダイヤフラムブレード数:12
- 要素数:7
- グループ数:5
- ズームタイプ:固定
- フルフレーム利用可能:いいえ
- 最大直径と長さ:60mm x 60mm
- 最も近い焦点距離:0.25m(0.75インチ)
付属品
- 1* 35mm F1.2レンズ
- 2*レンズキャップ
- 1*Cadenレンズポーチバッグ
マニュアルモードで撮影するときのコツ
NEEWER 35mm F1.2はAF(オートフォーカス)に対応していないので、レンズについている焦点調節リングを使って焦点を調整してあげる必要があります。
はじめは撮影しにくさや焦点の合わせずらさを感じてしまうかもしれませんが、うまく撮影するにはちょっとしたコツがいります。
ピーキング機能を使うと焦点が合わせやすい

ソニーα7IIIでは、マニュアルフォーカス時にピントが合っている場所を教えてくれる機能がついています(ピーキング機能)。
上の写真のように、ピントが合っている場所が、白くざわついたように表示される機能です。
開放値に近づければ近づけるど、ピント調節がシビアになるので、この機能は本当に助かります。
とはいえ、ポートレート撮影の場合は、これまでα7IIIの瞳AFに頼っていたので、しばし練習が必要そうです。
関連記事 【α7III】子供撮影に強い!瞳AFオートフォーカスを検証|作例・サンプル
ボディの手振れ補正
レンズが手ブレ補正に対応していないので、カメラのボディに手ブレ補正機能が付いていると安定して撮影できます。
α7IIIは強力な5軸手ブレ補正がついているので相性はOK。シャッタースピード1/20より早ければ、手ブレなしで撮影できちゃいます。
NEEWER 35mm F1.2のレビュー総評(メリットとデメリット)
チープさと解像の低さは否めない
SONY純正のレンズと比較すると、どうしても作りのチープさや解像の低さが目立ちます。
拡大をすると粗さが目立つので、撮影した写真をクロップして使う、というのはこのレンズではあまり現実的ではないと思います(用途にもよりますが)
遊ぶにはちょうど良いレンズ
価格が安く、小さい、軽いレンズなので、持ち運ぶのに気苦労しません。気軽に持ち運べるレンズですね。
なんといっても値段が安いので多少手荒に取り扱っても、まぁいいやという気持ちになれます(失礼)
開放F1.2の世界を体験
開放F1.2ははじめての世界でした。よく使用するレンズのF1.8と比較してもその差は大きく、大きくボケるのはとても楽しいです。
ピントを合わせるのがシビアなのでそこに慣れつつ順応していく必要がありそうです。
なんといっても価格が安い
そもそもSONY純正レンズでは同じスペックは存在せず、最も近いスペックなのは、F1.4、35mmである「SEL35F14Z」。
その価格は、167,000円(2019年3月時点)。40倍近くの差があります。
魅力的なスペックではありますが、純正のレンズはそう簡単に手を出せる価格ではないですよね。
解像、チープさ云々はありつつも、この35mm F1.4というスペックに触れてみたい人にはおすすめですね。α7IIIやα7RIIIユーザーで、強力な手ブレ補正を持つカメラを持っているのであれば特に。
マニュアルモードや絞り優先の操作・設定に慣れている必要がありますが、4,000円程度で購入できるので、初心者にとっても大きなリスクもないのでは。練習にちょうど良いかもしれませんね。
ちなみに私はAmazonではなく、楽天市場で新品を購入しました。Amazonでは一万円前後で販売されていますが、楽天市場では4,000円程度で販売されていたからです。
楽天ポイントが溜まっている人であれば、さらにお得に購入できますね。私は溜まっていた3,000ポイントを使って実質1,000円で購入しました。
35mm F1.7のスペックであれば、Amazonでもさらに安く購入できます。
以上、きたむ(wakajps)でした。
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