南アフリカ共和国現地のNGOで活動している、きたむ(wakajps)です。
マイクロオフィスが販売しているワードやエクセル、パワポといったOfficeのソフトウェア。ビジネス版などを購入するとなかなかいいお値段ですよね。
どうにか安価で入手できないかと考えていたところ、マイクロオフィスのNGO・NPO向けに提供しているプログラムがあったのでメリット・デメリットを交えながら紹介していきたいと思います。
使用する国、組織概要をみて合格した場合に、使用できるプログラムです。いわゆる発展途上国とされる地域以外でも、利用資格にあてはまれば申請することができます。
NGO・NPO等の非営利団体向け、Office 365 Non-profit プランとは?

対象となる非営利団体は、Office 365 Nonprofit の寄贈を受けることができます。
また、大幅な割引価格にてより高度な機能にアップグレードすることもできます。Office 365 Nonprofit プランの対象として認定されるには、自国で慈善団体 (英語)として認可されており、かつ Microsoft の差別是正ポリシーに署名していただく必要があります。
Microsoft は、いつでも利用資格を検証して、利用資格を満たさない組織へのサービス提供を中止する権利を留保します。
かんたんにいえば、認可を受けたNPOやNGOは、無償または格安でOffice 365を利用できるようになるわけですね。
自分の組織が対象となるかどうかは下のリンク(英語)から調べることができます。
Office 365 Non-profitプランで提供される内容とは?

大きくは「中小規模の非営利団体」「大規模な非営利団体」でプランがわかれ、さらに無償、または有償(安価)のプランが用意されています。
例として、中小規模の非営利団体向けプランの内容をみてみます。
Nonprofit「中小規模の非営利団体」プランに含まれる内容

「中小規模の非営利団体」に用意されているプランは二つあります(2018年10月時点)
- 寄贈(無料)版【Office 365 Nonprofit Business Essentials】
- ¥330 ユーザー/月相当【Office 365 Nonprofit Business Premium】
それぞれのプランの特徴をくわしくみていきます。
寄贈版(Office 365 Nonprofit Business Essentials)
メール、クラウドベースのファイル ストレージと共有、インスタント メッセージ、音声、HD ビデオによる Web 会議、その他のサービスを必要とする中小規模の非営利団体に最適です。Office アプリケーションは含まれません。
含まれるサービス
- Exchange
- OneDrive
- SharePoint
- Skype for Business
- Microsoft Teams
- Web 版の Word、Excel など
- 1 TB の OneDrive ストレージによるファイル ストレージと共有
- 50 GB の受信トレイでの法人メール、予定表、連絡先の機能
- 無制限のオンライン会議: インスタント メッセージ、音声会議、HD ビデオ会議、Web 会議
- チームワークを実現するためのハブ Microsoft Teams
- イントラネット上のチーム サイト: セキュリティ設定をカスタマイズ可能
- 社内ソーシャル ネットワーク: 部門や場所を超えた従業員の共同作業を支援
- 作業管理ツール: チームによる計画の作成、タスクの整理や割り当て、タスクの共同作業を支援
- 本格的なデジタル ストーリーテリング: 対話型レポートやプレゼンテーションなどを作成可能
- 一人一人に合わせた検索と検出: Office Graph を使用して Office 365 全体を検索
- 最大ユーザー数: 300
¥330 ユーザー/月相当(Office 365 Nonprofit Business Premium)
メール、Office デスクトップ アプリケーション、クラウドベースのファイル ストレージと共有、インスタント メッセージ、音声、HD ビデオによる Web 会議、その他のサービスを必要とする中小規模の非営利団体に最適です。
含まれる Office アプリケーション
- Word
- Excel
- PowerPoint
- OneNote
- Outlook
- Publisher (Windows PC のみ)
- Access (Windows PC のみ)
含まれるサービス
- Exchange
- OneDrive
- SharePoint
- Skype for Business
- Microsoft Teams
「含まれるサービス」は寄贈版と同様。
- デスクトップ版 Office アプリケーション: Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote に加えて、Windows PC 用 Access および Publisher (ユーザー 1 人あたり最大 5 台の Windows PC または Mac のみ)
- 5 台のタブレットおよび 5 台のスマートフォンで最適化された Office を利用可能
- Web 版の Word、Excel など
- 1 TB の OneDrive ストレージによるファイル ストレージと共有
- 50 GB の受信トレイでの法人メール、予定表、連絡先の機能
- 無制限のオンライン会議: インスタント メッセージ、音声会議、HD ビデオ会議、Web 会議
- チームワークを実現するためのハブ Microsoft Teams
- イントラネット上のチーム サイト: セキュリティ設定をカスタマイズ可能
- 社内ソーシャル ネットワーク: 部門や場所を超えた従業員の共同作業を支援
- 作業管理ツール: チームによる計画の作成、タスクの整理や割り当て、タスクの共同作業を支援
- 本格的なデジタル ストーリーテリング: 対話型レポートやプレゼンテーションなどを作成可能
- 一人一人に合わせた検索と検出: Office Graph を使用して Office 365 全体を検索
- 最大ユーザー数: 300
Non-profitプラン無料版と有償版の違いとは?
無料版と有償版の違いはいくつかありますが、実務的な部分で注目したい大きな違いは以下。
- 無料か有料
- ワードやエクエルといったOfficeシリーズが含まれるかどうか(ただし、寄贈版でもWeb版のワード、エクセルを使用可)
- 有料版なら一ユーザーあたり5台までインストールが可能
ライセンス版からNon-profitプラン(Office 365)に切り替えるメリット・デメリット

ライセンス版などからNon-profitプラン(Office 365)を導入するときに考えたいのが「切り替えたらどんな恩恵・メリットがあるのか」ということ。
メリットだけではなくデメリットになる部分もあるので、これもしっかり確認しておくとよいです。くわしくは以下の記事からどうぞ。

まとめ

以上、マイクロソフトのNon-profitプランについてまとめました。
- Office 365 Non-profitプログラムは「中小規模の非営利団体」「大規模な非営利団体」でプランがわかれる
- 有償と無償のプランがあり、含まれるサービス、内容が異なる
- Non-profitプラン(Office 365)に切り替えるメリット・デメリット
よくある質問やその他詳しいことは、マイクロソフトの公式Webサイトに掲載されているので、そちらもあわせて確認すると良いと思います。
以上、南アフリカ現地NGOからきたむ(wakajps)でした。