南アフリカ在住のきたむ(wakajps)です。
「南アフリカ 治安」と検索したことはありますか?
南アフリカ、ヨハネスブルグの治安の悪さをものがたる、過激な情報ばかりとびこんできますよね。私自身も南アフリカへやってくる前に、本当にここで生活していけるだろうか….と思ったほどです。
「ヨハネスブルグの治安が悪い」という記事やブログが目立つなか、よくよく調べて見ると、どうやらその中でもポンテタワーというタワーマンションが危険らしい!?との情報も。
南アフリカ・ヨハネスブルグのポンテタワー。一時期はギャング団・麻薬の密売人・売春婦が押し寄せ、「性的サービスからドラッグまでなんでも数分で手に入る場所」として知られていたけど、再開発されはじめて徐々に高級マンションの姿を取り戻しつつあるとのこと。目がまわる。 pic.twitter.com/OREXLSqSyP
— きたむ@南アフリカ🇿🇦 (@wakajps) 2018年5月31日
南アフリカ・ヨハネスブルグのポンテタワー。一時期はギャング団・麻薬の密売人・売春婦が押し寄せ、「性的サービスからドラッグまでなんでも数分で手に入る場所」として知られていたけど、再開発されはじめて徐々に高級マンションの姿を取り戻しつつあるとのこと。
「ヨハネスブルグの犯罪者の巣窟」
「生存時間15秒」
というワードが飛び交い、ただ単にびびる私。
一方で、疑ってみたい気持ちもありました。このご時世に、そんな世紀末のようなことが本当に起こっているのだろうかと。
関連記事 現在の南アフリカ・ヨハネスブルグの治安・危険度を徹底的に考察
インターネット上には「実際に足を運んでみた」という情報もほとんどなかったんですよね。
そりゃそんな悪評を見て、ポンテタワーに行ってみよう!と思う人は少ないと思いますが…
記事の最後では、ポンテタワーを安全に観光するツアーを紹介しています。
南アフリカ共和国・ヨハネスブルグのポンテタワーとは?

ビルにも見える大型のタワーマンション。
インターネットの情報では「ポンテタワー」と呼ばれていることが多いですが、正式名称は、ポンテ・シティ・アパートメント(Ponte City Apartments)。
最上階に南ア最大手の通信会社「Vodacom」の看板広告が大きくついていることから、現地の人たちからは、ボーダコムタワーと呼ばれています。ボーダコムは、世界的には有名なボーダフォンの子会社。
ポンテタワーは、1975年に建てられたので私が訪れた時には築43年(2018年時点)。
今もなお、アフリカで最も背の高い住居(173m)として知られています。ちなみに一番背の高い”建物”は、同じくヨハネスブルグにある「カールトン・センター」です。
関連記事 アフリカで一番背の高い「カールトン・センター」に潜入【ヨハネスブルグ】
犯罪者の巣窟!?いざ!ポンテタワーに潜入!
ポンテタワーには、サントンからUberで向かいました。行き方は、Uberで「Ponte City Apartment」と検索・指定してそのまま向かうだけ。
関連記事 【南アフリカ】タクシーで移動するならUberとTaxifyが圧倒的おすすめ!
ポンテタワーの外観
外部者のため、ポンテタワーのゲート前で降車。ゲートのまえにはしっかりとセキュリティがついていました。
見上げるとポンテタワーはもうすぐ目の前。近くで見てみると思った以上に外壁や窓が傷んでいることがわかりました。
ゲートを抜けていよいよポンテタワー潜入
ポンテタワーの駐車場1(P1)にあたる部分に到着。ポンテタワーには駐車場の階が7階ほどありました。
以前は、この底の部分にはゴミがたくさん積み重ねられていたようですが、近年の再開発によってゴミは撤去されたようです。
とはいっても岩でゴツゴツした底は、本当にアパートの内部なのか?と思うほど。
そして今度はポンテタワーの底から見上げてパシャリ。
ポンテタワーの最上階を目指して階段を登っていく

しばらく登った!と思って見上げてもこの風景がしばらく続いた
ポンテタワーのエレベーター
階段のすぐ横にはエレベーターがありましたが、階段でひたすら登っていきました(理由は後述)。
エレベーターホールは、薄暗く、ゴミが散乱した状態。
ついにポンテタワーの最上階(54階)へ
最上階の部屋には入室できなかったため、開放されている51階の部屋から景色を撮影しました。

開放されていた部屋。出入り自由だったヨハネスブルグの街並みを見渡せる場所で過ごす日曜日の朝。朝日が気持ちよかった~。
気になる方もいるかもしれませんが、階段を登っている間にギャングのような怖い人には会うことはなかったですし、むしろすれ違う人は丁寧に挨拶をしてくれました。
ポンテタワーは入居者募集中!家賃は?
ポンテタワーから少し出たところに入居者募集中!とういうような張り紙がたくさん貼ってあってありました。
入居者募集だけではなく、シェアできる人を探してます!という内容の張り紙も。
賃貸サイトで検索してみた
南アフリカでは日本と同じようにネットで賃貸を検索可。というわけで、調べてみました。

なんと、寝室二部屋でR4,950/月!(日本円で約40,000円)
ヨハネスブルグの物価はそれほど安いわけではないのですが、ドーナツ化が深刻化しているヨハネスブルグ、中心部の住居は安く設定されているのかもしれません。
ポンテタワーの再開発が進められているので、今後家賃が上昇していく可能性もありますね。
Airbnbでポンテタワーに泊まれる!

Airbnbでポンテタワーに泊まれる部屋がありました。
かつて『犯罪者の巣窟』『生存時間15秒』といわれていたヨハネスブルグのポンテタワー(52階)にAirbnbで泊まれちゃうプラン。景色が良さそう。https://t.co/0DdM6dL5cm
— きたむ@南アフリカ🇿🇦 (@wakajps) March 17, 2018
部屋の紹介ページで部屋の中の写真が見れないのが残念!ですが、ポンテタワーに泊まれる貴重なチャンス。
52階の部屋なので、ヨハネスブルグの景色を一望できると思います。宿泊料金は一泊5,300円程度。
ポンテタワーに潜入できる観光ツアーがある!
Dlala Nje(ダランジェ)というヒルブロウ・ポンテタワーの周辺の観光ツアーをおこなう団体があります。
今回私が訪れたのも、この団体が主催している「ポンテ・シティ・チャレンジ」という企画に参加したためで、そのイベントの内容は最上階の54階までダッシュで駆け上がる!というものでした。
ポンテタワーにきた。これから最上階まで階段ダッシュ!#ヨハネイメージ向上委員会 pic.twitter.com/QOTtvE3m3t
— きたむ@南アフリカ🇿🇦 (@wakajps) 2018年5月27日
タイムアタック形式になっていて、参加者(約100名)はストップウォッチを渡され時間を測りながら階段を登っていきます。
ポンテタワー、最上階の54階まで無事に完走!いい日曜日の朝。
日本人の方に『Twitter見てます!』と声をかけられたのは少しびっくり。#ヨハネイメージ向上委員会 pic.twitter.com/HfYBg3mYWN
— きたむ@南アフリカ🇿🇦 (@wakajps) 2018年5月27日
定期的に開催されているようなので、気になる方はぜひ参加されてみては!?公式サイトからツアーを予約することができます。
このDlala Nje(ダラランジェ)は、以下のことを目的として設立された団体です。
- ヨハネスブルグのイメージの誤解を払拭
- 子供たちへの学習機会・コミュニティの提供
インターネット上でのヨハネスブルグのイメージの悪さは過剰では…
と思っていた私にとっては、この目的にとても共感することができます。
情報に惑わされず、実際に訪れてみて、自分の目で見て確かめてみることの大事さ。
ヨハネスブルグに滞在中はポジティブツイートをしていたつもりだけれど、普通に仕事ができて、観光もできるところだと、少しでも伝わったらそれでいい。インターネットの情報に惑わされ過ぎないでほしいと思いつつ、これもネットの一部に過ぎないというジレンマ。実際に行ってみるのがイチバンわかる。
— きたむ@南アフリカ🇿🇦 (@wakajps) 2018年5月27日

ポンテタワーが撮影場所(ロケ地)となった映画!バイオハザードも!
ポンテタワーが登場する映画はいくつかあります。「バイオハザードⅥ:ザ・ファイナル」や「チャッピー」などなど。
映画「バイオハザード」では、女優のローラさんがポンテタワーの近くに滞在されたそうです!
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