500 配属先活動

青年海外協力隊 – 赴任して一年経過!第3号活動報告書を公開します

青年海外協力隊第三号報告書

青年海外協力隊として南アフリカ共和国で活動している、きたむ(wakajps)です。

赴任してから一年が経ち、第3号活動報告書が完成したので、公開します。

前回提出した2号報告書はこちら(青年海外協力隊 – 赴任して六か月。第2号活動報告書を公開します)から見れます。

きたむ
きたむ
南アフリカに赴任して一年が経過。ちょうど任期の半分を終えたところです。

青年海外協力隊の活動報告書とは?

青年海外協力隊(海外ボランティア)の活動報告書とは、赴任後、JICAへの提出が義務付けられている報告書です。第1号~第5号まであるので、合計で5回作成することになっています。提出された報告書は、JICA地球ひろばで閲覧できるようになっています。

青年海外協力隊が途上国でどういった活動をしているか、応募を考えている方のお役に立てれば幸いです。この報告書を、とある協力隊員の『体験談』や『実態』として見てもらっても良いかもしれません。

なお、私は南アフリカ共和国で『PCインストラクター』の職種で活動しています。

青年海外協力隊 第3号活動報告書 要約

南アフリカの田舎の村にて

南アフリカ共和国への赴任、配属先に着任して約1年が経過しました。

環境の変化として、約10か月が経過したところで、Mutubatubaからクワズールナタール州の州都であるPietermaritzbergに任地が変更となり、新しい環境で活動をおこなっています。これにより、日々一緒に過ごす同僚の顔ぶれもこれまでと異なるため、活動をおこないつつも、まずは信頼を築けるよう活動に注力しています。また、2018年1月からBergvilleブランチで新規JICAボランティアを受け入れており、協同して活動していくことが求められています。

活動計画書を念頭に日々、活動を遂行しています。マイクロファイナンスシステムの導入では、任地のMtubatubaだけではなく、6つの他の支店に回り複数回トレーニングを実施しました。今後は、村人にトレーニングをおこなうファシリテーター育成のためのマニュアル作成やトレーニングの作成が必要となる見込みです。ICT基礎知識習得のためのトレーニングでは、各ブランチにまわって複数回実施しました。今後の見通しとしては、新規従業員を雇用したことや、村人にICTトレーニングをおこなうプログラムがスタートし、約半年にわたって必要な知識・技能をレクチャーしていく予定です。

組織内イントラ・ポータルサイトの構築のため、外部サーバーから社内サーバーへの移管、負荷テストをおこないました。社員データの取り込みなど必要な作業は残っていますが、順調に経過しています。

いずれの活動においても、私が配属先を去った後に安定して業務を運用してもらえるよう資料やマニュアルを整理しておく必要があると考えています。加えて、経済力や組織力の観点で、配属先には既に十分な力がついていると認識しており、ボランティアとしての立場で必要な部分を補うように組織のサポートに徹していきたいと考えています。

活動の進捗状況

南アフリカのマイクロファイナンスの現場(センターミーティングの様子)

活動の進捗状況、活動概要を記入する。活動計画に変更があれば経緯と共に記入する。補足事項は活動状況表に記入する。第2号活動計画書に記述した活動内容を軸に以下の活動をおこなっています。

1) マイクロファイナンスシステムの導入

システムに取り込むためのデータをクリーニングする作業が生じ、データの内容に精通した本部のスタッフたちが対応中です。

2) Microsoft Officeを中心とした、ICTの基礎技能習得のためのトレーニングを計画・実施

配属先において約30名の新入社員を雇用し、彼らを対象にして定期的(約半年)なトレーニングをおこなうことが予定されています。彼らの中には、村人にコンピュータ知識・技能をレクチャーするためのICTファシリテーターも含まれており、彼らには個別に必要な知識・技能をレクチャーしていく予定です。

3) ICTに関わるコスト削減を意識した改善案の検討と実施

予算書を確認しながら作業を進めていますが、抜本的な改善案は未だ模索中です。

4) プロモーション、社会情報共有を意識したWebサイト整備のサポート

社内イントラ・ポータルネット構築のためのサーバー設置、WordPress・Apache・MySQLのインストールを完了させました。その後の作業として、従業員データの取り込み、従業員向けの操作説明をおこなっていく予定です。

5) 日常業務サポート

パソコン・スマートフォン・プリンタの機器トラブル、ネットワークのトラブルシューティングなどこれまで43件対応しました。

着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決策

マイクロファイナンスのフィールド調査

主に次の4つの点で活動をおこないました。

  1. Microsoft Officeのトレーニング
  2. マイクロファイナンスシステムの導入サポート
  3. 組織内イントラ・ポータルサイトの構築
  4. 日常業務のサポート

当初の要請内容の範囲を超えて都度必要な業務を担わせていただいています。

①では、任地のMtubatubaだけではなく、6つの他の支店に回り複数回トレーニングを実施しました。今後は、村人にトレーニングをおこなうファシリテーター育成のためのマニュアル作成やトレーニングの作成が必要となる見込みです。

②では、操作説明・機能確認のテストをおこない、タブレットPCを用いて村で実機テストをおこないました。本格的な運用に向けて、支払い情報・クライアント個人情報等の取り込みデータの準備が求められています。

③セキュリティの観点から、組織内ポータルサイトを外部サーバーから社内サーバーに移管し、それに伴いサーバーの導入、負荷テストをおこないました。社員データの取り込みなど必要な作業は残っていますが、概ね順調に経過しています。

いずれの活動においても、私が配属先を去った後に安定して運用してもらえるよう資料やマニュアルを整理しておく必要があると考えています。

現地支援制度活用計画

マイクロファイナンスの対象地域のフィールド視察

現時点ではまだ具体的な計画を立てていませんが、8月頃に短期ボランティアを受け入れて、ICTトレーニングをおこなってはどうかと考えています。配属先にはまだ伝えていません。

社会的格差に関する所見

マイクロファイナンスでリーダーを決める選挙

配属先または任地において民族、ジェンダー、貧富等による格差に関して気付いたことがあれば記入する(配属先等における男女の役割分担の違いやそれが職場・社会でどのように受け止められるか等)。※ジェンダーに関する所見については必ず記入して下さい。

ジェンダー、都市部と地方の格差の2点を記述します。

ジェンダーにおける大きな差別は今のところ感じていません。配属先が女性を支援する組織ということもあり、女性が家事と両立しながら仕事をしており、管理職はほぼ100%女性で構成されています。加えて、シングルマザーの同僚が多いため、同僚間同士の理解があり、柔軟に女性が働きやすい環境が整っています。

南アフリカに来て最もインパクトを受けたのが、都市部と地方部の貧富の差です。プレトリア、ヨハネスブルグ、ケープタウンといった大都市と比較して、クワズールナタール州やウェスターンケープ州の地方部は、環境や雰囲気がガラっと異なります。大都市だけを見れば南アフリカは先進国に劣らないように見えますが、貧困とたたかっている住民の人口は南アフリカの人口の半数を超えているのが現状です。

それぞれの行動範囲や経済圏が分断され、目には見えない厚い壁があるように感じています。経済的な面だけではなく、教育、生活水準、健康、インフラの整備状況など南アフリカが抱える課題はまだ多く存在しているように見えます。

その他特記事項

治安が悪い、危険度が高いと言われるヨハネスブルグ・ヒルブロウ地区の街の様子

旅行

南アフリカ共和国は、アパルトヘイト制度があった国として知られています。

派遣前からアパルトヘイトについてよく学んでおきたいと思っていたこともあり、休日を利用してアパルトヘイトミュージアムにいきました。

これまで調べて学んだ知識はありましたが、当時を再現した建造物や映像等の視覚的な情報を通して、あらためて衝撃を受けました。制度が撤廃されたのが1994年なのでそれほど古い話ではなく、私の住む地域でも隔離政策が厳しくおこなわれていたようで、経験した世代の同僚が当時の様子について話をしてくれます。歴史的な側面からもより理解を深めていけるよう、そういった同僚の声に対して、深く傾聴するように心がけています。

任地での広報活動

NHKラジオ第1「ちきゅうラジオ」(2018年3月3日(土)17:05~18:00放送)内の“世界のイチメン”のコーナーに出演しました。

出演の主旨は、海外在住者がその国で話題となっている記事を紹介するというものでした。コーナーでは、ケープタウンの水道水が枯渇する問題を取り上げ、枯渇する可能性に至った経緯や原因、役所のコメントや住民たちがどのように過ごしているかなど現地ならでは情報を紹介しつつ、在住者としてどのような感じているかについてコメントしました。

3号活動報告書 まとめ

マイクロファイナンスのセンターミーティング

以上、3号活動報告書から抜粋しました。

これで1年間の任期のうちの半分が終了。第2号報告書のときにも書きましたが、時間が過ぎる速さははやいような、遅いようななんとも言えない感じです。

幸いにも体調を崩すことなく、元気に過ごせているのでほんとうにそれはなにより。

配属先の同僚とのコミュニケーションは取れているので、あとはいかにスキルを配属先に落とし込めて行けるか。”自分が作業をする”工程をできる限り減らし、配属先のメンバーだけで組み立てていけるよう工夫していく必要がありそうです。

きたむ
きたむ
目の前のことを一つ一つ着実に。

青年海外協力隊のあれこれ

青年海外協力隊に関する情報(選考~派遣前訓練~活動中のこと)を以下にみやすくまとめてみました。

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きたむ
アフリカではたらくフリースタイルジャパニーズ |三度の飯と写真|87年生の伊豆下田育ち→大学職員人事→ 南ア現地NGOでICT・マイクロファイナンスを軸に活動中|キリマンジャロ登頂|スマホ歴12年|旅行14カ国|仕事7カ国|<プロフィール詳細>




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