南アフリカ共和国にいます、きたむ(@wakajps)です。
私は普段、南アフリカ共和国の田舎で活動しています。そんな私が、先日(2017年11月9日~11月13日)、隣国のジンバブエに訪問する機会がありましたので、そこで気が付いた『南アフリカとジンバブエの違い』を綴ってみたいと思います!
今騒がれているクーデターが実行される前日までの滞在でした。滞在中に何か危険な出来事があったわけではないですが、ひとまずは無事に南アフリカに帰国。
アフリカ・ジンバブエ人の人柄と性格

アフリカの人たちと言えば『陽気!』というイメージが強く、気さくな印象がありますよね。
南アフリカも日本と比べればそうであることに間違いはありません。
ジンバブエに行って思ったのは、南アフリカに比べて、ジンバブエにいるときのほうが声をかけられる頻度が高かったということ。
アフリカに暮らすアジア人あるあるの「中国人!」「チンチョンチャン!」と声をかけられることが多かったものの、「コンニチハ!」と日本語で声をかけられる場面もありました。(南アフリカでは経験ナシ)
英語で話しかけられる場合は「Good afternoon」と声をかけられ、やや丁寧な印象を受けました。南アフリカでは、初対面でも「Hello!」とあたかも知り合いのように話かけられることが多いです。
ジンバブエの食べ物・料理

ジンバブエの伝統的な食べ物であるサザを食べてみました。
これはメイズと呼ばれるトウモロコシの品種で、粉末状にしたものを水とこねて作った物です。
南アフリカ共和国にも、パップと呼ばれる同じような食べ物がありますが、サザのほうが柔らかくてもちもち。加えて、南アフリカでは、フォークを使って食べる習慣がありますが、ジンバブエでは『手づかみで食べる』スタイル。THEアフリカン!
南アフリカと同じように、ジンバブエにもブライ(アフリカ式BBQ)の文化があり、そこで初めてウサギの肉を食べました。形や味は鶏に似ていましたが、脂肪分が少なく少し固めの肉を食べているような感覚。食べる前は身構えてしまっていたものの、脂身が少なく臭みもなく食べやすかったです。
ジンバブエのコンビタクシー

南アフリカにもあるコンビタクシーは、ジンバブエでも共通でした。
同じようにタクシー乗り場があり、タクシー乗り方や車内の雰囲気もだいたい同じ。
異なっていると感じたのは、ジンバブエは客の呼び込み営業の勢いがとても強かったこと。
車内で運賃の回収をおこなうコンダクターと呼ばれる方がいるのですが、呼び込みのため、路上でタクシーを待っている人たちにガンガン声をかけていきます。タクシー乗り場にいても『俺のタクシーに乗りなよ!』と激しく声をかけられました。
南アフリカでは、その逆で『客がタクシーをつかまえる』スタイルが一般的なので、隣国でもこうも違うのかと考えさせられました。
ジンバブエの物価

スーパーに行くと殆どのものを輸入に頼っているせいか、値段は結構高め。南アフリカの約1.5倍近くの値段で商品が売られていました。
おじさんクッキーなど、モノによっては2~4倍するものも。
ジンバブエの決済方法

ハイパーインフレ、キャッシュ不足の影響からか、クレジットカードやモバイルマネー決済を導入しているスーパーが多かったです。
ちらっと見えたスーパーのレジの中は、ほとんどすっからかん。
私は試しませんでしたが、モバイルマネーで決済する場合は、レジの横に描かれた番号をダイヤル、金額を入力し、送金するというもの。
通貨は、主にボンドノートと米ドルが使用されていますが、基本的には安定している米ドルが使用されていました。
ボンドノートはジンバブエ独自の通貨ですが、かつてあったハイパーインフレの影響からか『持っていてもまた紙屑のようになってしまうのでは・・・!』といった人々の懸念から、好んで使われていない状況でした。
仮想通貨のビットコインが、ジンバブエでは約150万円以上の価値がつく等、通貨を巡る動きはまだまだ続きそうです。
ジンバブエの首都、ハラレの雰囲気

ジンバブエの首都はハラレです。今回はハラレに5日間滞在しました。
南アフリカの首都であるプレトリアと比較すると、街の道路や建物はまだまだ洗練されきれていない印象でした。道が舗装されきれていない場所もあれば、路上にゴミがたくさん落ちていたりとプレトリアとの違いは多かったです。決定的な違いは、露店の数だったと思います。プレトリアでは見かけることはありませんが、ハラレはタクシーステーションの近くなど多く点在していました。
さいごに
以上、ジンバブエと南アフリカの違いを6つ紹介してみました。
これまでアフリカで行ったことのある国は今自分がいる南アフリカだけだったので、『南アフリカを客観的に見てみる』『南アフリカを他のアフリカの国と比較』することのできる良い経験になりました。
年末にまた別のアフリカの国へ訪問する予定なので、また新たな発見や気づきがあることを楽しみにしています。
おしまい。
