南アフリカ共和国にいます、きたむ(wakajps)です。
もしSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用することによって、お金を徴収されたら…?
アフリカ・ウガンダでは2018年7月1日から新しい税金・法律として、SNS税が課されることが決定しました。金額は一日あたり約5円。
アフリカ・ウガンダでSNS税導入が決定された背景・目的

デービッド・バハティ(David Bahati)財務相は法制化の目的について、公的サービスの財源確保のためと説明している。
しかしヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は今年3月、財務省に対してインターネット上の「ゴシップ」の影響への対応策として、このSNS利用税導入を求める書簡を送っていた。
記事によるとインターネット上のゴシップ対策、財源確保が主な目的。
『ゴシップ対策』という裏の目的とも思われる情報が表に出てしまっているのも、なんとも言えないところですね。
これは私個人の見解ですが、娯楽が少ないアフリカのひとたちにとって、SNSを利用する頻度はとても高いです。仕事時間中でも使用する方がほとんど。今回のSNS税の導入が、生産性を上げるための施策、という見方もできるかもしれません。
一方で、アフリカではパソコンよりもスマホの普及率が高い印象です。そのため、WhatsAppなどのメッセンジャーを業務連絡に使うこともしばしば。支払い忘れなどで急に使えなくなってしまうと、業務が滞ってしまう可能性もあるかもしれません。
アフリカでは電気や水道、ガスなどインフラが十分に整っていないケースもあります。「本当に必要なことに電力を回す」ということにもメリットがあるかもしれません。
SNS税で対象になるSNSは?SNS税のしくみ

SNS税の対象となるSNSは以下のとおりです。税金を払っていないと、対象のSNSを使うことができないようです。
SNS税が対象となるSNS
SNS税が対象とならないSNS
- LINE
ほんとにやってくれました\(^^)/笑
そう、現時点ではSIM単位での課税。だからwifi使えば使えるっぽい~
今朝の時点では私はlineとfacebookは使えたけど、twitter, Instagram, WhatsAppは使えんかったです( ・ω・)— おおちゃん (@uganda2803) 2018年7月1日
SNS税の支払方法、徴収方法はどのように?

SNS税をどのような方法で支払うのかも気になるところ。ウガンダ大手のキャリアMTNでは次のように支払うようです。
- Mobile Moneyでのみ支払い可(Airtimeでの支払い不可)。
- 支払いは1day/7days/30daysの選択可。現時点でauto renewal機能なし。
モバイルマネーはアフリカで幅広く使用されている、携帯やスマホを使った送金サービス。Airtimeは、携帯やスマホのプリペイドチャージで通話料金やデータ通信料に交換して使用することができるものです。
#ウガンダ でSNS利用に課税(1日200sh)されるようになるらしい。
その徴収の仕方…。#SocialMediaTax※ウガンダ大手キャリアMTN
□mobile moneyでのみ支払い可。(airtimeでの支払い不可。)
□支払いは1day/7days/30daysの選択可。現時点でauto renewal機能なし。https://t.co/X5a9BEf5Cz— おおちゃん (@uganda2803) 2018年6月29日
ウガンダ渡航の際にSNS税の課税を避けるためには?

課税はウガンダ国内のSIM単位でおこなわれているようです(ウガンダ在住者の情報)。
とすれば、ウガンダに渡航する際は、以下の方法でSNS税を免れることができるかもしれません。
- 日本であらかじめWiFiルーターをレンタルしておく
- ウガンダのSIMで海外VPNを利用する
実際に試していない、かつ、ウガンダの法的にアウトかもしれないので、実際の使用は自己責任でお願いします。
アイディアとしてはでてきそうだった『SNS税』。実際にかたちになって施行されたのは正直驚きです。もし日本でも同じように導入されたら大騒ぎになりそうですね。。
中国のように特定のSNSが完全に制限されるよりかはまだ良いかもしれませんが。

