α7IIIユーザーのきたむ(wakajps)です。
α7IIIのおすすめレンズを探していると、頻繁にその名前をみるのが「TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」
実際に約一年ほど使用していますが、特にポートレート、スナップのシーンでは万能的に使用できるレンズ。日常的なシーンで特に効果を発揮してくれますね。
今回は、下の組み合わせで星空(天の川)撮影をしてきましたので、設定方法などを作例サンプルつきで解説していきます。
- フルサイズ一眼ミラーレスカメラ:SONY α7III
- ズームレンズ:TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
α7IIIとタムロン A036で撮影した星空と天の川の写真(作例サンプル)




それでは、星空撮影をするための具体的な手順を解説していきます。
星空撮影するための準備するもの
- カメラ(この記事ではα7IIIを使用)
- レンズ(この記事ではタムロン A036を使用)
- 三脚
- 真っ暗で(肉眼で)星が良く見える場所
カメラを固定するために、三脚は必須の持ち物
安いものであれば2,000円以下で購入できてしまいます。
仮に三脚がどうしても手元にない場合、忘れてしまった場合は、バッグや近くのものに立てかけるのも一つの手です。
ただし、カメラが傷ついてしまったり、細かな角度が難しいのであまりおすすめしません。
カメラボディ:α7IIIの設定方法を解説
設定のほとんどがカメラ側の設定です。以下のとおり。
- マニュアル(M)モードで撮影
- マニュアルフォーカスで撮影
- F値(絞り)はF2.8~F4.0
- ISO感度は1000~3200の範囲(その時の明るさによって微調整する)
- シャッタスピードを遅くする(15~20秒)
- 写真データをRAWで保存する
それぞれの設定を細かく解説していきます。
マニュアル(M)モードで撮影
ISO感度、シャッタースピード、F値を微調整していくため、マニュアル(M)モードで撮影します。
マニュアル(M)モードというと、なにやら難しそうなイメージがありますよね。
でも、それぞれの項目を微調整していくだけなので、実際に自分の手で動かしていくと段々と要領がつかめるようになってきます。
マニュアルフォーカスで撮影
多くの人がもともとAF(オートフォーカス)モードになっていると思います。
星空撮影については、被写体(夜空)が暗すぎるためAF機能が正しく動作しません。そのため、星にピントが合いにくく、撮影に苦労します。
マニュアルフォーカスモードを利用して、レンズのピントリングを使いピントを調整します。
ボディ設定のピーキング機能は有効にしておくことをおすすめします。
ISO感度は明るさに応じて微調整
撮り始めは「2000」で設定して、下の手順で微調整していきます。
星空をいくつか撮影してみて、あまり星が映らない場合はISO感度をあげます(あげすぎるとノイズが出てしまうので注意)。
暗すぎて星が見えずらい場合は、ISO感度の数値を上げます。逆に明るすぎる場合は、ISO感度の数値を下げます。
フレーム内に電灯や照明など、明るすぎるものが収まってしまっていると、明るさのバランスをとることが難しいです。慣れるまでは明るすぎるものをフレーム内に入れないように注意。
F値(絞り)はF2.8~F4.0
基本的には開放F2.8のみの使用でOKです。
F値の数字が低いほど、明るく写真を撮影できる=星をたくさん映し出せる、につながります。
ただし、F値が小さいと若干ピントを合わせる難易度が上がりますので、ピントが合わせずらい場合は、F値を大きくするのもポイントです。
シャッタスピードを遅くする(15~20秒)
撮り始めは「15秒」の設定でOK。
この「15秒」とはカメラのシャッターが開いている時間を示します。カメラの設定上では、「15”」と表示されます。「1/15」ではないので注意!
なので、「15秒」で設定してシャッターを押すと、シャッターを押した瞬間にカシャと鳴り、15秒後に再びカシャとシャッターが閉まる音がします。
そしてこの15秒の間は、カメラは撮影を継続しているので、この待っている間はカメラを動かしてしまわないように注意しましょう。もし動かしてしまうと激しくブレた写真が撮れてしまいます。
写真データをRAWで保存する
α7IIIでは、撮影した写真データをJPGとRAWファイルで保存することができます。
デフォルトの設定では、JPGのみとなっているところを、「JPGとRAWの両方で保存する」に変更します。(RAWのみでもOK)
RAWの特長は、JPGよりも多くのデータを保持していること。
なので、撮影後のパソコンでの編集(レタッチ)でさらに星空をきれいに映し出すこともできるようになります。
レンズ:タムロン A036の設定方法を解説
レンズ側の設定は、「フォーカスリングでピントをあわせる」だけです。
「TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」には、レンズに二つのリングがついていて、フォーカスリングは手前のリングです。
フォーカスリングを動かすと「液晶にズーム表示され、ピーキングを確認しやすいモード」になります。(なんという名称のモードかわからず、、)
フォーカスリングをゆっくりと回していき、星に焦点があうと星にピーキングが表示されるので、一番くっきりとピーキングが表示される位置で固定します。
個人的に頻繁に「318m」を使用しています。∞の設定もできますが、これでは焦点が合わず。
以上ですべての設定は完了です。
設定が完了したら、場所を変えて繰り返し撮影します。
さらにきれいに星空を映し出したいとき
レタッチ(加工)してみる
星空がくっきり撮影できない、もっとはっきり写したいという場合は、加工ソフトで写真をレタッチしてみるのもアリですね。
パソコンの写真レタッチソフト「Photoshop」を使うと星をはっきり表示できます。色合いも調整可。
参考までに以下、一枚目がレタッチ前、二枚目がレタッチ後の写真です。


上の写真は、主に露出の数値を上げただけです。これにより、はっきりとたくさんの星を映し出すことができました。
仮に、撮影時の設定がうまく行かなかったとしても、レタッチ修正すれば何とか使える写真にもなり得ます。
広角レンズを使用してみる
「TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」は、28mm~75mmまでズームが可能。
28mmで撮影すればそれなりに広角で撮影することができますが、さらに迫力ある星空撮影をしたい場合、広角レンズの使用をおすすめします。

同じくTAMRON(タムロン)から、超広角ズームレンズとなる「17-28mm F/2.8 Di III RXD」が最近発売されました。
広角で星空写真を撮影したい人にはおすすめのレンズかと!
関連記事 【タムロン】17-28mm F2.8 Di III RXD A046は買いのレンズか徹底検証
星空撮影するポイントまとめ
準備するもの
- カメラ(この記事ではα7IIIを使用)
- レンズ(この記事ではタムロン A036を使用)
- 三脚
- 真っ暗で(肉眼で)星が良く見える場所
カメラボディ:α7IIIの設定
- マニュアル(M)モードで撮影
- マニュアルフォーカスで撮影
- F値(絞り)はF2.8~F4.0
- ISO感度は1000~3200の範囲(その時の明るさによって微調整する)
- シャッタスピードを遅くする(15~20秒)
- 写真データをRAWで保存する
レンズ:タムロン A036の設定
「フォーカスリングでピントをあわせる」だけです。
以上、きたむ(wakajps)でした。
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