南アフリカ共和国在住のきたむ(wakajps)です。
南アフリカでボランティアをして、仕事をしていたら二年以上経っていました(2019年7月時点)。あまり移住という言葉を使ってことがありませんが、いわゆる移住者なのかもしれません。
南ア現地メディアBUSINESS TECHで「南アフリカに滞在/移住する三つの理由」の記事が組まれていたので、本ブログでも紹介していきます。
南アフリカに移住する三つの理由「QOL、キャリアアップ、気候」
HSBCによる最新の海外駐在員報告によると、人々が仕事のために南アフリカに移住する最大の理由は、生活の質(QOL)、キャリアアップ、そして気候とのこと。
この調査では、仕事を理由として海外で働く人々を調査し、彼らが住んでいる国の経済、社会、そして家族的側面について、考察がなされています。
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特に”生活の向上”が南アフリカに移住する大きな理由
調査によると、南アフリカに住む外国人居住者の40%が、移住した理由として生活の質の向上を挙げており、4分の1以下(23%)がキャリアアップによるもので、19%が気候によるものです。
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調査の対象となった外国人居住者の33%が、20年以上の滞在を計画していると述べました。移住後の調査では、55%が20年以上の滞在を計画していると答えています。
20年以上の長期滞在を望む人々が50%超え
当初の想定より長く滞在した理由には、生活の質(51%)、気候(36%)、プライベートな理由(30%)、家族や友達を残して去りたくない(27%)が挙げられています。
HSBC Expatの責任者、John Goddardは、次のように述べています。
「私たちの研究のもう1つの注目すべき側面は、南アフリカに移住する人々は他の国に移住する人々よりも比較的、社会的に意識がありコミュニティ指向のものであるということ。私たちは、より深い貢献をすることへのこのコミットメントが南アフリカにとって最も励みになるものであると思います」
世界全体で移住する人が多い国は?
居住国の上位5カ国は、スイス、シンガポール、カナダ、スペイン、ニュージーランドです。
全体として、南アフリカは30位にランクイン。参考まで、2015年は35位、2018年の27位でした。
他アフリカ国から移住する人々が多い?
このランキング、よく見てみるとほんと?と思うところもある。個人的に思う南アフリカの都市のアドバンテージは、
・水道水が飲める
・マラリア/黄熱病の脅威がない
・電車/道路が整備されている
・ビザの必要なし
・同性結婚を認めるなどのダイバーシティ
・寛容な多文化社会
・ワインがおいしい— きたむ🇿🇦南アフリカでお弁当配達なう (@wakajps) May 15, 2019
南アフリカ在住者としての所感として、アフリカ系の移住者が多い印象。
具体的な国名を挙げれば、ジンバブエ、ガーナ、コンゴ、マラウイ、ナイジェリアなどなど。
南アフリカは電気、水道、道路等のインフラが発達しており、その点でいえば生活の質の向上は、アフリカの国と比較すれば、高い水準です。タウンシップなどまだ未整備な場所は残っていますが、、
物価の高さでみても南アフリカは他のアフリカ国に比べて高いです。
南アフリカで就業すれば、自国よりも高い水準で生活ができ、満足に教育を受けることができる、点も大きいようです。
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一方で南アフリカ人からすれば、移住者が増えることで高い失業率に拍車をかけることになるので、望ましくないと考えている人もいます。移民を受け入れることによる問題も多々。
複雑な課題ではあるけれど、南アフリカへの移住を熱望する人がいることも確か。
「魅力的な国として認知される国」として、南アフリカ人にとっても外国人居住者にとっても、暮らしやすいよう制度が整備されていくと良いですね。
以上、きたむ(wakajps)でした。
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